No.002 平成最後だからホストに行きたい(後編)
No.002平成最後だからホストに行きたい、後編!
前編はこちら
目次
3.当日(前編の続き)
5)実録!!ホストとの初回トーーーク!!
ホストクラブ、誇大広告や忖度ではなく、ふっつーにめっちゃ面白かったんだよねwwwww それが伝わるといいな…
【クール系ホスト】
ホスト「よろしくお願いします」
私「おぉ…、これは…、イケメンですね(ダダ漏れる感想)」
ホスト「ありがとうございます」
私「(こいつ…褒められ慣れているッ…!)」
ホスト「飲み物は、ソーダ割りでいいですか?」
私「うわ、手も綺麗ですね」
ホスト「ありがとうございます(苦笑)」
私「(やべーー今の微笑で落ちる女、絶対いるわ)あ、ソーダ割りでお願いします、薄めで」
ホスト「薄めで。お酒は苦手なんですか」
私「いや、めちゃくちゃ好きです。ただ今日は初めてのホストなので、控えめにしておこうかと…」
ホスト「初めてなんだ。ありがとうございます。ホストクラブってどういうイメージでした?」
私「うーん、全員、お兄さんみたいなスーツを着てるのかと思ってました」
ホスト「そういうお店もありますけど、この店は自由なんですよね」
私「みんな違いますもんね。そもそもジャケット着てる人も少ないし。それぞれ衣装は指定なんですか?お店側から支給されるの?」
ホスト「いや、みんな自分が着たいものを着てます。自腹です」
私「まじか!!えっ、じゃあこの上質そうな黒スーツも…?」
ホスト「買いました。自分に1番似合うのは、このスタイルだから」
私「(みなぎる圧倒的自信…!これがイケメンか…)モデルのお仕事とかは考えないんですか」
ホスト「モデルもやってたんですけど」
私「(やってたんかーーい!!)」
ホスト「やっぱり、自分にはホストの方が向いているなと思って」
私「そうなんだ」
ホスト「人と話すことが好きなので」
私「そうなんだあ」
低音ボイスで落ち着いてしゃべるイケメンホストだった。決して会話が盛り上がったわけではないんだけど、それでいいんだと思う。イケメンだから。
【ワンコ系ホスト】
私「(うわお、若くて元気なワンコ系が来たぞ…)いくつなんですか?」
ホスト「18っす!!」
私「若っ!!じゃあ、高校卒業してすぐホストに?」
ホスト「いや俺、中卒なんで!!」
私「ということは、もうけっこう長く働いてるんだ!えらいわあ~」
ホスト「そんなことないっすよ。普通っす」
私「私はできればもう働きたくないよ…。目指してることとか、これからやりたいことはあるの?」
ホスト「…やっぱ、この歌舞伎町でNO.1ホストになりたいっす!!」(ドヤァ)
私「(ヒエーー本当にそういうこと言う人いるんだァ~~!!!眩しいッ)す、すごいね」
ホスト「そっすか?みんな思ってるんじゃないっすかね。ここでホストやるからには、やっぱ、目指すとこはテッペンすよ!!」
私「(こいつ、ガチで言ってる…)かっけぇ…」
ホスト「俺、勉強も運動もなんもできなくて。でも、クラスのみんなを笑わせたりするの、得意だったし、好きだったんすよ」
私「(おっとお、自分語りターン来たァ!!いいぞいいぞ!)うんうん」
ホスト「だから、ホストなら、俺にも可能性あるって思って」
私「(めっちゃええ話やん…)そっか…頑張って!!」
ホスト「おねえさんも、オレにシャンパンいれてくれません?」
私「きみ、わかってるねえ。ちなみにシャンパンってお値段は?」
ホスト「初回は8万円から、次回以降は12万円からっす!」
私「はちっ、はちまん、から……(震)」
ホスト「今日入れたほうが、次回より断然お得っすよ!!」
私「そうだね…。でもごめん、ちょっと今回は…」
ホスト「じゃあ、次回!」
私「ジカイ、じかい」
「NO.1ホストになりたい」発言をまさか生で聞けると思っていなかったから大満足です!!!若いっていいね!!!がんばれワンコ!!!
【お疲れ気味ホスト】
私「(お、このホストは同い年くらいか?眩しさが皆無)おいくつですか?」
ホスト「29っす」
私「やっぱりー!同い年です」
ホスト「まじすか!今週もお疲れ様ですー」
私「お疲れ様ですー乾杯!」
私「ホスト、どうですか。これから何かやりたいことってあります?」
ホスト「いやあ、俺、実はそろそろ転職しようかなと思ってて」
私「えっ…つまりホストを辞める?」
ホスト「うん…バーを始めようかなって」
私「すごい!独立じゃん、店長さんじゃん!」
ホスト「いやいや…そういうわけじゃないっすよ」
私「ホスト辞めるのは、やっぱり酒呑み続けるのがキツイ、とか?」
ホスト「それもある。この歳になると、いろいろ考えますよね、将来のこと」
私「考えますねえ。私もいますぐ転職したい。というか働きたくない」
ホスト「それな…」
私「お互い頑張ろ……」
10代ホストとの対比…これがアラサーホストの現実…。つら。そしてアラサー呑み会と化したテーブル。そうだよ、ホストだって同じ人間だもん。転職も考えるよね。とても親近感が湧いた…。芽生えるアラサーの絆…
(後日、酒呑み先輩から「バーテンはホスト上がりが多い」という情報がもたらされ、現実が補完された笑)
【不思議ちゃん系ホスト】
私「これから何がしたいとかあります?」
ホスト「海外いきたい~!」
私「いいね~!私も海外旅行好き。どこ行ったことあります?」
ホスト「紛争地帯!」
私「????? え?ふんそうちたい?」
ホスト「銃撃戦とかやばいんだよ~」
私「(これ、からかわれているパターンか?)そういう国ってどうやって行くんですか?一般人も行けるの?」
ホスト「うーん、もちろんツアーはないし、旅行会社も手配してくれないから、自分でチケットとって乗り継いでいく感じ? 現地でガイドさん見つけるのが結構大変なんだよね~。バックレられることもあるし~。誓約書書いたりするよ、死んでもいいです、みたいな!」
私「(ガチだーー!!ガチのやばい奴だーー!!)えっ言葉はどうしてんの?わかるの?」
ホスト「なんとかなるよ~!」
私「わかるー!私も全世界日本語だけで行くって決めてんだ」
ホスト「マジか~!」
私「でも、そんなことしてたら、お客さんに心配されない?」
ホスト「される~。でも、オレのこと好きな人は、だいたいオレのこういうところが好きなんじゃないかな~。あぶなっかしくて放っておけないってよく言われる~」
私「(自分で言うか!でもめちゃくちゃわかる!!わかるよ…)だろうねー」
ホスト「オレ、年上の女の人に好かれる率が高いんだよね~」
私「だろうねえ…。ずっとホストで稼いで旅する生活を繰り返してるの?」
ホスト「そそ。ホストは短期間でめっちゃ稼げるから~。ドーンって稼いで、3ヶ月くらい放浪して、またホスト、みたいな~」
私「なにその生活めっちゃ憧れるゥ!!」
というわけで、私の推しメンはぶっちぎりでこの不思議ちゃんです!!小柄で金髪に青白い肌。大きな瞳とアイドル顔負けのぷっくりした涙袋。女かと見紛うほど華奢な首と折れそうな細い腕。ニヒルでアナーキーでサイコパスなオーラ。好き要素しかねえ!!最後は指名してお見送りしてもらいました!!ごちそうさま!!頼むから外務省には迷惑かけるなよ!
6)指名そしてお見送り
1時間の時間制限付きとはいえ、カラオケ店のように厳密なカウントではなかった。居酒屋と同じ感覚。
とにかく延長料金が心配だった我々は、50分経過したころからテーブルにやってくるホストや横を通るスタッフに「私たち、たぶんもうすぐ1時間になるんですけど」って確認してたwww こいつら店に金落とす気ねーな感満載だったけど、嫌な顔一つせず「心配になりますよね。でもまだ大丈夫ですし、追加料金もありませんから」ってこちらの意を汲んで答えてくれて、ホストやっさしい~~~カラオケとネカフェよりやっさしい~~~!!!
最後は、お会計とともに「本日、1番よかったホストを指名してください」と推しメンチョイスタイムがやってくる。
私「この○○くん(不思議ちゃん)で!」
友「1番ってほどの人は…いない…」
スタッフ「誰でもいいので…」
友「しいて挙げるなら、最初に案内してくれた子かな」
スタッフ「あの子はホストではなくスタッフでして…」
友「だめなんだ」
スタッフ「できればホストのなかから…」
友「うーん、一気にたくさん会いすぎてよく思い出せない」(貰った名刺を広げながら沈黙)
スタッフ「…では最初の彼ということで」
我々「いいんだ」
そして、推しホストとともに階段を進み、店先でお見送りしてもらう。耳に飛び込んでくる歌舞伎町の喧騒に、一気に現実に引き戻される…さらばホストクラブ…ありがとうホストたち…予想を超えて面白かったぜ…!!
4.小ネタ集
1)トイレ事情
ホストクラブのお手洗いは絶対に見たい!!行くぞ!!と決めていたので、途中で行ってみたんだけど、普通だった…。
お花摘みに行きたいんですけどお…的な暗喩で言う覚悟もできていたんだが(執事喫茶知識)、普通に「お手洗いどこですか」「この通路の突き当り右手です」。
ホストクラブのお手洗いは普通。以上!
2)LINE交換
ホストから高確率で「LINEを交換しよう」と誘われることは事前調査済み。私は人生経験的にホストからどんなLINEが来るのか気になったので、2人だけ交換した。あとは「ごめんなさい」って言えば、しつこく誘われることはなかった。
…んだけど、我が友はかわいい上に聞き上手な子なので、チャラいホストにたいそう気に入られてしまい、猛アタックを受けていたwww
ホスト「交換しよ!」
友「けっこうです(キッパリ)」
※この押し問答がギャグみたいに繰り返される
ホスト「じゃあ、オレがじゃんけんに勝ったら教えて!」
友「じゃんけんするだけならいいよ」
ホスト「わーい!じゃん、けん、ぽん!」
※結果:ホストの勝ち、友の負け
ホスト「やったー!勝った!教えてー!!」
友「じゃんけんしてあげただけでしょ」
ホスト「きびしい~!!」
こうして友は、当初より決めていた「絶対にホストとLINEを交換しない」という意思を堅く貫き通した…。このチャラホストくん、彼女に何度すげなくされてもめげずに帰り際まで粘ってて、けっこうおもしろかった(他人事)。
友「まあ、私、あのホストの話めちゃくちゃ聞いてあげたからね。普通、話を聞くのはホストの役目でしょ!」
私「だからホストくん、嬉しくなっちゃったんだねえ…」
ちなみに、LINE交換したホストがね、月末になると「今月は売り上げ達成できるかあやしい~;; 力を貸してください!助けてください!お願いします!」って連絡してくるんだけど、あれはやばいwww みんなも自分の推しに置き換えてみて? 貢ぎ体質だったら、ついつい力を貸したくなってしまう…本当、自分に金がなくてよかった!(?)
3)シャンパンコール
シャンパンコールをめちゃくちゃ楽しみにしていた我々。だが、待てど暮らせどシャンパンコールが起きる気配はない…。かといって自分たちで金を出せるわけもなく、ひたすらほかの金を持っていそうな客に念を送るのみ…。
私「シャンパンコール、全然起きないですね…」
ホスト「シャンパンが入るのは、やっぱり閉店前が多いっすからねえ。この時間はまだ…」
私「閉店って何時ですか」
ホスト「1時っす。だから、ホストクラブは0時すぎくらいが1番盛り上がりますね~」
次は0時過ぎまで店にいようと心に決めた。
4)ホスト運
これ、とっても重要なことなんですけど、初回では「自分の隣に座るホストを選べない」んですね。
ホストは2人1組でテーブルに来てくれるって言ったじゃん? そのうちAが好みのタイプでBは違ったとする。せっかく話すならAとがいい~! けどね、AとBのどっちが私の隣に座って、どっちが友の隣に座るかを、我々は決められないんだ!(友とホストの心証を度外視して「Aくん私の隣にきて~!」って言える強靭なハートを持つなら別)
さて、今回、なぜか私の隣に座ったホストの方が高確率でイケメンだった。よって、帰り道……
友「なんかさあ、そっちにばっかりイケメンのホスト座ってなかった?」
私「あー、そうかも? けっこうどの人もかっこよかったよね。正直、あんなイケメンがいるとは思わなかったわ」
友「そうかも?じゃないよ! こっちは無駄にガタイいい体育会系とか、やたらとチャラチャラしたやつとか、押しが強いナルシストとかだったのに!!」※友の好みのタイプ:細身、美形、落ち着いたスマートな人
私「お、おう…」
友「そっちに座ったホストの方がずっと好みだった!!特に○○くん(クール系)はすごいイケメンだった!○○って人(不思議系)も芸能人の○○みたいに綺麗な顔してたし!!うらやましい!!ずるい!!同じ金払ってるのに!!」
こうして友情に亀裂……は入らなかったけど、その後もしばらく彼女はこの不満を引きずってた笑
こういうのはあれよ、求めない者の方へ来るのよ。ガチャと同じ。
※3次元のイケメンは苦手な私より
みなさまの隣に好みのタイプが座ることを祈っております。
5.おわりに
このホストクラブは、当初の心配事であった、酒の強要とか、ぼったくりとか、過剰なスキンシップとか一切なくて、クリーンな空間だった~!特に明朗会計だったことは大きい。これなら人に勧められる!
ある意味見たかった女客同士の熾烈な札束戦争・権力闘争に巻き込まれることなく、比較的のんびり過ごせたのも、楽しめた要因かなと! 月初の22~23時という日時が、初心者向けだったんでしょう。別の階にあったVIPルームは戦場だったかもしれないが笑
なにより、ホストくんたちがみんないい子なの!!もはや、年下の男の子というだけで、わーかわいい〜ってなってしまう(歳)。おまけに礼儀正しいし。よいわあ。
私は知らない人と話すのが苦手で疲れるんだけど、ホストは気楽だったので我ながら驚き。多分、金を払っていることにより、自分が相手に気を使う必要がないからだな。
たった1000円でこんなおもしろ体験できるなら、全然アリ!!(こうして初回荒らしになっていく…)また行きたいし、次は絶対シャンパンコールが見たい!!!!!
ちなみに、ホストは全然香水臭くなかったので、「なんかお前の服から男物の香水の匂いするんだけど。どういうこと?」という事態にはならない!大丈夫バレないよ!!←
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そんなこんなで楽しかった初ホストクラブ体験、記録に残せてよかった―◎
超長文になってしまったけど。最後まで読んでくださった方、おつかれさまでしたありがとうございました!
みなさまの初ホストクラブの後押しになることを願って…!(?)